みなさん、こんにちは!
突然ですが、宝石店やジュエリーショップに行くとどんな宝石を見かけますか?
多くのジュエリーショップでは貴石と呼ばれる、ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドが置いてあると思います。
それらの石が何色だったか思い出してください。
多くの方が、ダイヤモンドは透明、ルビーは緋色、サファイアは蒼色、エメラルドは花萌葱色というイメージを持たれる方が多いと思います。
宝石において色というのはとても大事な要素です。
今回は宝石の色についてのお話です。
「ルビーとサファイア」と聞くと、まったく別の宝石を思い浮かべる人がほとんどでしょう。ルビーは情熱的な赤、サファイアは高貴な青。まるで性格の違う貴族の双子のように思えます。よく喧嘩してそうです。
しかし、驚くべきことに、この二つは「実は同じ鉱物」なのです!
正体は「コランダム」
ルビーとサファイアは、どちらも「コランダム」という鉱物なのです。
コランダム自体は無色透明ですが、そこに微量の不純物が混ざることで色が変わります。
・ルビー:クロム(Cr)が混ざると、あの情熱的な赤に!
・サファイア:鉄(Fe)やチタン(Ti)が混ざると、あの高貴な青に!
そして面白いのは、赤いコランダムだけが「ルビー」と呼ばれ、それ以外の色はすべて「サファイア」と分類されること。つまり、グリーンサファイアやイエローサファイアなど、カラフルなサファイアたちは「ルビーになり損ねた兄弟」とも言えます。
ルビーとサファイアを見ていると「私は選ばれし宝石なのだ」とルビーは偉ぶり、「私の方がバリエーション豊かなの」とサファイアが憤慨する。そんな光景が浮かびます。、
実際、ルビーは古代から「宝石の王」として扱われ、高値で取引されてきました。一方、サファイアは「知恵と誠実の石」として聖職者や王族に愛された歴史があります。同じ石なのに、持つイメージはまるで違うのが面白いですね。
ただ、ここで一つ疑問が浮かびます。
たとえば、あるコランダムが「赤みが強いピンク」だった場合、この宝石はルビーなのでしょうか、それともサファイアなのでしょうか?
実は、この境界線は国や鑑別機関によって違いがあるのです。
A国ではルビーと言われてもB国ではピンクサファイアと言われるという事がよく起こります。
ルビーとサファイアは、名前も色も違いますが、本質的には同じ石。ちょっとした違いで名称が変わるのは、人間界でも通ずるものがあります。
次にルビーやサファイアを目にする時は、「君たち、実は同じ鉱物なんだね」とそっと語りかけてみるのも面白いかもしれませんよ!